ちょっとエッチな『バラの魅力』
●クレオパトラを虜にしたバラの魔力とは?
バラの歴史はとても古く、諸説ありますが数千年前からといわれています。少なくとも、人類の祖先である猿人の誕生(約500万年前)より、はるかに早かったことだけは間違いありません。
約20万年前に出現したとされるネアンデルタール人の化石がイラク北部のシャニダール洞窟で発見された際、化石のそばから数種類の花粉が出土し、その1つがバラであったことから、副葬品として花を手向けたという説もあり、これが事実ならば、人類が初めて利用した花の1つがバラということになります。
ローマ帝国では、宗教的な儀式のほか、あらゆる祭りごとでバラが用いられ、繁栄のシンボルになったとか、古代エジプトでは女王クレオパトラが宮殿での宴会の際に廊下にバラの花びらを50センチも積み上げたとか、求愛のために船をバラで埋め尽くしたとか、歴史的にもバラが重要視されていた事実があります。
これは、バラの見た目の上品さと独特の香りの持つ魔力が古来から人々を魅了してきたことの証といってもよいでしょう。

人間がバラの栽培を始めたのは、紀元前4,000年頃のイラクだといわれています。その後、16世紀後半にオスマントルコのサルタンムラドゥ3世の命令でバルカン半島(とくにブルガリア)に伝わりました。
記録によれば、17世紀にオスマントルコでのバラ水の需要が急激に上昇し、当時から重要性が高く評価されていたという話もあるそうです。
ブルガリアの中央を走るバルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれたカルロボやカザンラクなどの街がある一帯は、「バラの谷」と呼ばれ、バラの栽培が盛んです。
この地域で栽培される「ダマスクローズ」から水蒸気蒸留によって得られるローズオイルが品質的に最高級です。
●なぜ「バラの香り」が「エッチ気分」にさせるのか?
1オンス(約30ml)のオイルを作るのには120キロの花弁が必要なそうですから、いかに貴重なものかがお分かりいただけると思います。
また、蒸留の際に得られる水分も「ローズウォーター」と呼ばれ、これもバラ独特の香りに満ちている貴重なものです。
ところで、バラは古来より薬品としても用いられてきました。
エジプトではバラの花のシロップを飲むと美容と健康によいといわれていたほか、ギリシャでは花びらが狂犬の噛み傷の治療に用いられ、また、鎮静、解熱、消毒、強壮などの効果がある薬として処方されてもきたようです。

バラの香りの成分は600種類ほどあるといわれていますが、現在はアロマテラピーでも、(香りそのものである)ローズオイルは精油の最高峰として扱われています。
ストレスで疲れた体と心を癒しリラックスさせるほか、女性特有のメンタル的なトラブルやホルモンバランスの乱れを整える働きがあります。
また、肌に用いると殺菌効果や、乾燥肌に潤いを与える効果も期待できます。
ところで、とっておきの話を1つ。
実は、バラの香りには「催淫作用」もあるのです。そう、読んで字のごとく“エッチになる”働きです。
エッチの前に部屋をバラの香りで満たしておいたり、バラの香りのお風呂に彼と一緒に入ったり…それだけで2人の気分が高まるのは当然の話。
ちょっと普段よりも愛を高めたい。そんな時には、クレオパトラになった気分で、“バラの香りの魔力”をそっと活用してみてはいかがでしょうか?
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