『バナナ』はスーパーフルーツ!
●1年でバナナを何本たべますか?

バナナといえば、小学校の遠足の時に、“先生!バナナは「おやつ」に含むのですか?”というネタで必ず話題になる存在ですよね。
日本人が1年間に食べているバナナの平均値は8.2kg。これは約47本に相当しますから、誰もが週に1本は食べている…バナナはそんな身近なフルーツなのです。
バナナは熱帯から亜熱帯、とりわけ赤道を挟んで北緯30°から南緯30°の地域(これを“バナナベルト地帯”というそうです。)で栽培されている高さ2〜10mの多年生の植物。
台湾、フィリピン、エクアドル産がとりわけ有名で、昭和48年以降は日本でバナナといえばフィリピン産がポピュラーになりました。(現在は、シェア90%以上)ちなみに今年で輸入開始40周年を迎えるそうです。
バナナには300以上の種があり、大きく生食用と調理用の2つに大別されますが、日本で流通しているもののほとんどは、「ジャイアントキャベレディッシュ」と呼ばれる種。世界で見るとバナナの起源は古く、紀元前5千〜1万年頃に“偶然できた”種なしバナナの苗を人間が栽培したのが始まりといわれています。
マレー半島とフィリピン辺りが原産のものがミャンマー→インド→東アフリカ→コンゴ→西アフリカと伝わり(15世紀頃)、16世紀に大西洋を渡って中米ハイチに上陸、ここで繁殖したものがキューバやメキシコに伝わったという長〜い歴史を持っています。
日本では、明治36年に台湾から7かご (1かごは10.8kg)のバナナが輸入されたのが始まりだといわれています。船で門司港に水揚げされ、熟して日持ちしないバナナを換金するために始まったのが、かの「バナナの叩き売り」なのだそうです。
昭和12年に輸入量がピークを迎えますが、太平洋戦争で輸入が途絶え、再開されたのは昭和25年。その後、昭和38年にバナナ輸入が自由化され、今日に至っています。
ちなみに、今年2月に行われた東京マラソン。参加者には栄養補給のために6万本ものバナナが用意されたそうです。アスリートにバナナが推奨されているのは、バナナの栄養とその吸収性に秘密があります。
●バナナはスーパーフルーツ!

バナナ1本(約100g)は86kcal。これは、茶碗3分の1杯のご飯、食パン4分の1枚、チョコレート5分の1枚と同じカロリー。つまり、見掛けよりも低カロリーなのです。
しかも、水分が75%、炭水化物が22.5%でタンパク質や食物繊維は各1.1gしか含まれず、食べてすぐにエネルギーになりやすいのもポイント。(食物繊維は少ないとはいえ、レタスと同等の含有量です。)
さらに、ビタミンB群やビタミンK、マグネシウムやカリウムも比較的豊富に含まれています。注目すべきなのは、バナナ以外のフルーツにはほとんど含まれていない「セロトニン」が含まれている点。
セロトニンは、必須アミノ酸の1つであるトリプトファンの代謝過程でできる脳内神経伝達物質。神経を落ち着かせたり、寝つきをよくする機能があります。
このため、バナナを食べれば、脳を刺激して満腹感を与えるとともにイライラも解消されますので、ダイエット中にお勧めな食べ物という見方もできますね。
このほか、バナナには豊富なポリフェノールが含まれ、とくに、黄色い皮に黒い斑点 (シュガースポット)が出ている熟したものに多いといわれています。ちなみに、熟したバナナには免疫力を高める働きがあり、そのパワーはガン治療にも用いられているOK432という免疫増強薬よりも強いというデータがあります。
たかがバナナ。されどバナナ。いま、毎日200gの果物を食べることが推奨されていますが、バナナ1本でその半分を満たすことが可能。“隠れたスーパーフルーツ”バナナをいま一度見直してみませんか?
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