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恋愛コラム LCカラダ相談室、ドクター関口がお悩みにアドバイス

月経困難症の原因って?

2008.07.16

はじめに

今月は、編集部の要望で、月経痛特集です。ところで今月から、私の役職が、横浜元町女性医療クリニック・LUNA院長から、医療法人LEADING GIRLS理事長に変更になりました。

私の代わりの横浜元町女性医療クリニック・LUNAの院長は、日本東洋医学会認定漢方専門医、長崎直美医師です。また女性医療クリニックLUNA・ANNEXを医療法人LEADING GIRLSの第2のクリニックとして開院することになり、このクリニックの院長が、日本産婦人科学会認定専門医 槍沢ゆかり医師です。今月の月経痛特集に関しては、この2名の全面協力を得ています

月経について

さて女性の約半数が月経に伴う不快な症状を経験したことがあると言われています。代表的なものとして、頭痛、胃痛、下腹痛、腰痛、倦怠感などの身体症状とイライラ感や抑うつ状態などの精神症状が挙げられます。

このような症状が月経前を中心に見られる場合を月経前症候群と呼んでいます。また、月経中に同様の症状が起こる場合を月経困難症と呼んでいます。この月経困難症の代表的な症状である下腹部痛、腰痛をまとめて月経痛といいます。

月経について/ブルーデイ/ビーデイ

下腹部痛、腰痛や吐気、腹部膨満感などの消化器症状などが出現し、日常生活に支障をきたす状態となり、月経のたびに鎮痛剤を服用しなければならない程度になったら、クリニックを受診したほうがよいと考えられます。

月経困難症の割合は、初経ではじまり10代で徐々に増えていき、20~40%程度になりますが、20歳以上となると逆に減少し10%程度となります。

月経困難症はとくに原因のない機能性月経困難症の場合と子宮筋腫や子宮内膜症、癒着などの病気がある器質的月経困難症の場合の大きく2つに分けられます。

生理痛の原因

明らかな原因のない原発性月経困難症の原因には、

1・月経周期に伴って量の変化が起こる性ホルモン
2・月経中に増えるプロスタグランジン
3・子宮筋の強い収縮
4・心因などが、関係すると考えられています。

この4大因子が複雑に絡んで月経困難症を引き起こしています。

1・月経前の排卵期に産生されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は子宮筋や腸管が収縮するのを抑える働きがあり、月経がきてプロゲステロン濃度が下がることにより子宮筋や腸管が収縮します。

2・プロスタグランジンは月経中に子宮筋や腸管を強く収縮させ、下腹部痛、腰痛、下痢などの症状が発生します。このプロスタグランジン濃度が高い女性ほど月経痛が強いようです。

3・子宮筋の活性が高く筋が強く収縮するほど、子宮筋は虚血状態になり疼痛が増強します。また同じ平滑筋である腸管や尿管、膀胱の筋肉も月経期には収縮するので、頻尿や下痢など起こす女性もいます。

4・ストレス、心理的原因がある場合は、疼痛が増す傾向があることが知られています。

たかが月経、されど月経

明らかな原因のある場合、子宮筋腫ではプロスタグランジンの量が多くなり、子宮収縮が強くなったり、筋腫による周囲臓器の圧迫症状により疼痛が増すと考えられています。

内膜症では月経時に子宮内膜と似た組織が月経時に剥離(はくり)し腫瘤内に貯留、緊満(お腹が張る)するため疼痛がおこります。癒着がある場合も月経時収縮により引っ張られる疼痛をおこします。

東洋医学では、月経痛の原因はお血、すなわち血液のめぐりが滞ることであるとされます。子宮の周りの血液の流れが悪くなる状態もお血ととらえ、月経痛に関係しているとされています。

漢方薬によりこのお血をとり、血のめぐりをよくしておくことで、月経痛を軽くすることができます。さらに月経前や、月経中ではない時期でも下腹部痛を感じるようになってくると慢性骨盤痛症候群になっていると可能性がでてきます。

慢性骨盤痛症候群の状態になってしまうと、通常の鎮痛剤では、痛みが取れなくなります。そして鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらないために、医師から“精神的”な問題だと、言われてしまうこともあります。

このような場合痛みの閾値(痛みの感じやすさ)を正常化するために、抗うつ剤、抗けいれん剤、麻薬等を使用して治療しなければならなくなることもあるのです。

“たかが月経、されど月経”、女性は、男性にくらべ人生のうちで、多くの“痛み”に遭遇することが明らかになっています。“痛み”の管理のポイントは、“早期治療”です。

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関口由紀

横浜元町女性医療クリニック・LUNA理事長

1989年 山形大学医学部卒業。横浜市民病院臨床研修医を経て、1991年 横浜市立大学医学部泌尿器科助手。

その後横浜南共済病院、横浜市立港湾病院、横浜市立市民総合医療センター勤務を経て、2007年 横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了、客員准教授となる。

2009年 日本大学大学院グローバルビジネス研究科(MBA)修了
現在、横浜市立大学医学部付属病院で、女性泌尿器科外来を担当。
漢方に関しては、1994年より漢方の大家、丁宗鉄先生に師事し研鑽を行う。
2000年4月 日本東洋医学会専門医取得。
2004年4月 日本東洋医学会指導医認定。
2005年4月 横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開設。
2007年3月 医療法人 LEADING GIRLSとして、新たなる出発。
2008年6月 婦人科を分院し、女性医療クリニックLUNA・ANNEXを開設。
2009年5月 骨盤底トレーニングンターとして、併設していたLUNA治療院を拡大。

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