汗腺トレーニングで痩せる体に!良い汗をかく入浴法
2012.09.07
五味メソッド「汗腺トレーニング」

人間には200万~500万個あるといわれている汗腺ですが、実際に働いている能動汗腺は半分くらいと言われています。とくに脳から遠い手や足の汗腺は休眠し、代謝機能が低くなってしまいます。
運動しても痩せにくく食べれば食べるほど太るカラダと、軽い運動でも痩せやすく食べても太りにくいカラダの違いは、脂肪を効率的に燃焼できる=能動汗腺がどれだけたくさんあるかが鍵となります。
汗にも「いい汗」と「悪い汗」があり、いい汗をかけばかくほど、無理なく効率的に減量できるカラダに変わることができるのです。ではどうすれば休眠している汗腺を呼び覚まし、小粒でサラサラ汗をかくことができるのでしょうか。
そこでご提案しているのが五味メソッド「汗腺トレーニング」です。3週間続けることで、休眠している汗腺の約30%が目覚めて、発汗しやすい高代謝ボディを手に入れることができます。さらにこの汗腺トレーニングは、減量しやすいカラダに変わるだけでなく、いい汗がカラダをコーティングして免疫力が高くなるという効果もあるのです。
汗腺トレーニングで痩せる
まず初めに「1.手足高温浴」を行います。手足高温浴とは、手足の先をやや熱めのお湯に浸ける入浴法です。手足だけを熱いお湯に浸けるのには理由があり、全身にある汗腺の中でも、手足の汗腺がもっとも機能が低下しやすくなるためです。
手足を熱いお湯に浸けることで汗腺が刺激されて目覚め、そうすることで温められて血液が全身を巡って体を芯から温め、いい汗をかけるようになります。
続いて行うのは「2.半身浴」です。半身浴は、みぞおち辺りまでしかお湯に浸からないため、汗を流しやすく、体温を調整してくれます。また半身浴を行うことで、温められた血液が全身を巡り体を芯から温めてくれて湯冷めもしにくくなります。高温手足入浴で刺激された交感神経を鎮め、自立神経のバランスを取り、リラックスさせる効果もあります。
最後に最も重要なのが「3.汗の乾燥」。デリケートな汗腺をクールダウンさせ、きれいな汗で肌を保護、保温させながら健康的で高い基礎代謝機能を保つことができます。間違った方法で汗を抑えてしまうとせっかく行った汗腺トレーニングが水の泡になるので、入浴後の正しい過ごし方をぜひ実践してください。

●汗腺トレーニングの流れ
1) 手足高温浴
・浴槽に熱め(43~44℃)のお湯を少なめに張る。(皮膚の弱い人は、自分に合った低めの温度に調節してください。)
・両手の肘から先と両足の膝から下を浸ける。
・10~15分間、温める。

2) 半身浴
・手足高温浴で使用したお湯に水を加えて、37~38℃のぬるま湯にする。
・みぞおち辺りまでお湯に浸かる。
・25~30分、入浴する。
2) 汗の乾燥
・お風呂からあがったら、タオルで軽く押しつけながら水分や汗を拭き取る。
・すぐに肌着やピッタリした服を着用せず、汗を自然に乾燥させる。
・エアコンの冷房で冷やすのはNG。
・ゆっくり休みながら水分を補給する。キンキンに冷えた飲み物はNG。
本日の講師: 汗博士/医学博士 五味常明先生

1949年、長野県生まれ。
一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。
患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。
TVや雑誌でも活躍中。 99年からは、ケアマネージャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や、高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。
●主な著書
デオドラント革命(ハート出版)/岩盤浴の秘密(ハート出版)/汗をかけない人間は爬虫類化する(祥伝社)/やせるカラダに変わる本(交通タイムズ社)読むだけで汗が少なくなる本(講談社)ほか。
●おもな出演テレビ番組
おもいっきりテレビ/はなまるマーケット/ザ・ワイド/ニュースステーションほか。