同棲で陥るセックスレス
2015.05.22
同棲で陥るセックスレス、そのメカニズムは?
相手のことが好きだからこそ共同生活をスタートさせ、ふたりの距離が近づいたと思いきや、カラダのつながりが希薄になっていくというのは皮肉なものです。同棲をきっかけとしたセックスレスは、どのような心理メカニズムによって起こるのでしょうか。
(1)男女の関係から親子・兄弟の関係へ

ふたりの距離が接近しすぎると、その関係性に変化が生じます。同棲するまでは「男と女」、言い換えれば「オスとメス」、生殖行為を行なうことが本能面で自然なことでした。
しかし一緒に暮らすことにより、カップルの関係が擬似的な「母と息子(父と娘)」や「兄弟姉妹」といった“家族”になってしまうのです。家族間でセックスをすることは、自然の摂理に反するタブーであるため、当事者の潜在意識が性行為にブレーキをかけます。
(2)生育歴から生まれる“癒着愛”の形
同棲をきっかけに、家族的な関係性に変わっていく場合、その人自身がどのような親子関係のもとに育ってきたかにより、パートナーに求める愛の形も決まっていきます。
本当は母親から・父親から受け取りたかった愛情を、恋人から獲得しようとし、甘え、依存、わがまま、支配…、いろんな形で愛を試してきます(癒着の心理学)。
それらは必ずしも同棲をきっかけとはしませんが、相手が自分に対し、母親を求めている、父親を求めているような気がしたら、恋人との男女としての関係性が危うくなっていないかどうかを見直すことをオススメします。
(3)恋愛感情の寿命は2~3年?

恋をするとPEAというホルモンが分泌されます。性欲を高めたり、快感を求めたりするように働きますが、期間限定のホルモンです。 生物学上からみても、放っておいて恋愛感情が持続する、ということはないのです。
また、男性は本能と感覚が優勢の右脳型であることが多く、言語能力に優れた左脳型の女性に「セックスしないのは他に女性がいるからでは?」等と論理的に責め立てられると嫌気がさします。
女性からは身勝手に見えても、興味を失くした相手に手間や時間をかけたくないのが男性です。したがって、女性側が、怒りや不平不満をストレートに訴えることは逆効果と言えます。彼はたとえば仕事のことなどに、一時的に集中しなければならない状況なのかもしれません。
心の絆を強めて、よい関係性を!
家族という関係は精神面での安定や安心の基盤でもありますから、セックスレスはともかく、悪いことばかりではありません。
ここで大事なことがあります。ひとつには異性を意識させるような仕掛け(イベント性)やメリハリを大切にする、ふたつ目には、人間としての魅力を高め、心の絆を強くしていくことが大切です。年を重ねるに従い失われていくものもありますが、年月の積み重ねによって、他では置き換えのできない何かを培うことも可能だからです。
同棲を経て、結婚へ…そう考える人も多いはずです。彼の将来の奥さんになるために、また、幸せな新婚生活を送るために、夜の生活についても今のうちから考えておくとよいですね。
